散歩と運動としての歩きの違い
同じ1時間でも、店先をのぞきながらのんびり歩くのと、一定の速さで歩き続けるのとでは体が受ける刺激が違います。運動になる歩き方とは、心拍がはっきり上がり、体が少し温まり、やや息がはずむ状態をしばらく保つ歩き方です。散歩が悪いわけではありません。ただ体力づくりが目的なら、立ち止まる回数を減らして速さをそろえるほうが効果ははっきりします。
ただ歩くことと運動になる歩き方は違います。速さ、姿勢、靴、増やし方まで、始める前に知っておきたいこと。
同じ1時間でも、店先をのぞきながらのんびり歩くのと、一定の速さで歩き続けるのとでは体が受ける刺激が違います。運動になる歩き方とは、心拍がはっきり上がり、体が少し温まり、やや息がはずむ状態をしばらく保つ歩き方です。散歩が悪いわけではありません。ただ体力づくりが目的なら、立ち止まる回数を減らして速さをそろえるほうが効果ははっきりします。
時計や機器がなくても強度を測る簡単な方法があります。歩きながら隣の人と文章で会話はできるけれど、歌うのは難しいくらいが中強度です。言葉が途切れるほど息が上がるなら強度は高め、歌まで楽に出るならまだ散歩に近い状態です。体力は人それぞれなので、同じ速さでも軽く感じる人もいればきつい人もいます。他人の速さより自分の呼吸を基準にするほうが安全で長続きします。
歩くことは単純に見えて、姿勢によって疲れ方が変わります。スマートフォンを見ながらうつむいて歩くと首と肩がすぐにこり、足を引きずるとすねやひざに負担がたまります。歩幅を無理に広げるのもよくある失敗です。速く歩きたいなら、歩幅より歩数を増やすほうが関節に優しくなります。
ウォーキングに特別な道具はいりませんが、靴だけは気を配りたいところです。底が薄すぎたり硬すぎたりする靴、甲を締めつける革靴、かかとが片減りして傾いたスニーカーは、足やひざに疲れを残します。つま先が前に当たらない余裕があり、かかとが浮かない靴を選びましょう。足は午後になると少しむくむので、靴は夕方ごろに試し履きして買うのが合っています。服は汗が乾きやすいものを。日が暮れてからなら明るい色や反射材を選ぶと、車の運転手から見えやすくなります。
やる気があるときにいちばん多い失敗は、初日から長く歩きすぎることです。翌日に足裏やすねが痛むと何日も休むことになり、習慣が途切れます。最初は短く、こまめに、楽な速さで始め、体が慣れたのを確かめてから増やします。一度に増やす幅は小さくするほうが、結局は遠くまで行けます。
一度に30分取れなければ、10分ずつに分けてもかまいません。昼食後に10分、帰り道に一駅手前で降りて10分、夜に近所を一回りして10分で、一日30分になります。エレベーターの代わりに階段を使うのも、短くて強度の高い歩きです。ただ階段を下りるのはひざへの負担が大きいので、ひざが気になる人は上りだけ階段を使う方法もあります。歩数の目標はやる気づけにはよいものの、数字にこだわって夜遅くまで無理に埋める必要はありません。
暑い日や寒い日の判断も大切です。真夏の日中は気温の低い朝か夕方に時間を移し、水を持って出ます。冬は体がほぐれないまま凍った道を歩いて転びやすいので、室内で少し体を温めてから出るほうが安心です。雨の日や大気の状態が悪い日は、屋内の階段や広い建物の中を歩くことで代わりにしてもかまいません。
歩いている途中で胸が締めつけられるような痛み、強いめまい、いつもと違う息苦しさが出たら、すぐに止まって休み、繰り返すようなら受診してください。心臓や肺の病気、糖尿病、高血圧がある人や、関節の手術を受けたことがある人は、運動量を増やす前に主治医に相談しましょう。妊娠中も同じです。この記事は一般的な情報であり、個人の健康状態に合わせた診断や処方の代わりにはなりません。痛みが続く、あるいは悪化していくなら、一人で我慢せず専門家に確認するのがいちばん安全です。
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